コロナウイルス

コロナウイルスは、主に哺乳類と鳥類に感染し、呼吸器系、消化器系、神経系の疾患を引き起こすウイルスの一群です。このウイルスはその表面に特徴的な突起を持ち、これが王冠(コロナ)のように見えることから名付けられました。コロナウイルスはエンベロープを持つRNAウイルスで、コロナウイルス科に属します。

コロナウイルスはライノウイルス次ぐ風邪ウイルスの原因菌です。

人間に感染するコロナウイルスは複数あり、以下のような種類があります。

  • 229E(アルファコロナウイルス):一般的な風邪の原因となるウイルスの一つで、主に上気道感染を引き起こします。
  • 229E(アルファコロナウイルス):一般的な風邪の原因となるウイルスの一つで、主に上気道感染を引き起こします。
  • NL63(アルファコロナウイルス):229Eに似た症状を引き起こしますが、子供においてはクループ(喉の炎症による咳や呼吸困難)を引き起こすこともあります。
  • HKU1(ベータコロナウイルス):主に軽度の呼吸器症状を引き起こしますが、高齢者や免疫力が低下している人々においては重症化することもあります。
  • SARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス):2002年から2003年にかけて流行した、重症の呼吸器症候群を引き起こすウイルスです。(このウイルスにより引き起こされる疾患はSARSと呼ばれる。)
  • SARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス):COVID-19の原因となるウイルスで、2019年末に初めて発見されました。SARS-CoV-2もベータコロナウイルスの一種で、SARS-CoVとは異なる株です。COVID-19は、SARSに比べて感染力が高いものの、致死率は低いとされています。(このウイルスにより引き起こされる疾患はCOVID-19と呼ばれる。)
  • MERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス):2012年に初めて確認されたウイルスで、重症の呼吸器症候群と致死率の高い肺炎を引き起こします。

これらのコロナウイルスのうち、SARS-CoVとMERS-CoVは特に重症の呼吸器疾患を引き起こすことで知られています。一方、229E、OC43、NL63、HKU1は主に軽度の呼吸器感染を引き起こし、普通の風邪の原因となります。コロナウイルスの感染は、主に飛沫感染や接触感染によって広がります。

COVID-19(Coronavirus Disease 2019)

新型コロナウイルスであるSARS-CoV-2ウイルスによって引き起こされる病気の総称。

新型コロナウイルスを参照


ウイルスの種類

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