クラミジア(Clamydia)
- 非定型菌で偏性寄生性菌(自己増殖性がない)。
- 性感染と肺炎では原因菌は別
- 寄生菌なので細胞壁はあるが、βラクタム系は使えず、第一選択はマクロライド系、テトラサイクリン系
クラミジア・トラコマチス(C.Trachomatis)
- STD(性感染症)の原因菌。性行為だけでなく、オーラルセックスでも感染
- 性器だけでなく、小腸や咽頭へも感染し炎症を起こすことがある。また、クラミジアは「トラコーマ」と「封入体結膜炎」という二つの形態の結膜炎を引き起こします。
- 症状が出るまでの潜伏期間は男女により差がある。男性の場合は陰茎部に感染するので、尿道炎による痛みがあったりするが、女性の場合は膣の奥部が感染し、子宮頚管炎を起こしても痛みを感じないので症状がわかるまでに時間がかかる。卵管のほうまで炎症が起きた場合は最悪妊娠できない体になる可能性もある。
- 症状が出るまでの潜伏期間は1~3週間といわれるが、実際はその期間内に症状が出ても痛みがなかったりしてそれときづかないケースが多い
- トラコーマはトラコマチスのA、B、Ba、C血清型によって引き起こされます。この病気は世界で最も一般的な感染性の失明原因です。トラコーマは主に貧困地域で発生し、不潔な環境と密接な人口密度がリスク要因となります。反復する感染は結膜の慢性的な炎症を引き起こし、最終的には角膜の傷害と失明につながることがあります。
- 封入体結膜炎はトラコマチスのD-K血清型によって引き起こされ、これは一般的に性感染症と関連しています。新生児の封入体結膜炎は、出生時に感染した母親から赤ちゃんに伝わることがあります。封入体結膜炎は急性的な炎症で片側性、症状には、赤み、腫れ、目やに、目のかゆみや灼熱感があります。
- クラミジアの検査は感染部位の粘液や尿から抗原をしらべる抗原検査と、血液の抗体を調べる抗体検査がある。
肺炎クラミジア(C.pneumoniae)
- 肺炎、気管支炎などの呼吸器感染症の原因菌
- 感染経路は飛沫感染
クラミジア・シッタシ(C.psittaci)
- オウム病とよばれる特にオウム類から人間に感染し、発熱、頭痛、筋肉痛、呼吸困難、重症化すると肺炎を引き起こす原因菌
- 感染は主に鳥の糞や分泌物、羽の粉塵を吸い込むことによって起こります。
細菌の種類一覧
グラム陽性球菌
- グラム陽性球菌(GPC:Gram-Positive Cocci)
- ブドウ球菌属(Staphylococcus)
- 黄色ブドウ球菌(S.aurens)
- 表皮ブドウ球菌(S.epidermidis)
- 腐生ブドウ球菌(S.saprophyticus)
- レンサ球菌属(Streptococcus)・・・腸内常在菌。ホモ
- A群溶血性レンサ球菌(S.pyogenes)・・・溶連菌
- B群溶血性レンサ球菌(S.agalactiae)
- C, G群溶血性レンサ球菌(S.dysgalactiae ssp.equisimilis)
- アンギノサス(S.anginosus)
- コンステラータス(S.constellatus)
- インターメディウス(S.intermedius)
- 肺炎レンサ球菌(S.pneumoniae)・・・呼吸器
- ミティス(S.mitis)
- サングイニス(S.sangulnis)
- サリバリアス(S.salivarius)
- ウシレンサ球菌(S.bovis)
- ミュータンス(S.mutans)
- サーモフィルス菌(S.thermophilus)・・・乳酸菌
- フェカリス菌(S.faecalis)・・・乳酸菌
- 腸球菌属(Enterococcus)
- フェカリス菌(E.faecalis)・・・ホモ(乳酸)
- フェシウム菌(E.faecium)
- ラクトコッカス属 (Lactococcus)
- ラクトコッカス・ラクティス(L.lactis)・・・ホモ(乳酸)
- ペディオコッカス属(Pediococcus)・・・ホモ(乳酸)
- リューコノストック属 (Leuconostoc)・・・ヘテロ
グラム陽性桿菌
- グラム陽性有芽胞(通性)嫌気性桿菌
- バシラスorバチルス属(Bacillus)
- 炭疽菌(B.anthracis)
- セレウス菌(B.cereus)
- ポリファーメンチカス菌(B.polyfermenticus)・・・糖化菌
- 枯草菌(B.subtilis)・・・糖化菌。ビオフェルミン、ビオスリー
- 納豆菌(B.natto)・・・糖化菌
- ジャガイモ菌(B.mesentericus)
- グラム陽性有芽胞(偏性)嫌気性桿菌
- クロストリジウム属(Clostridium)・・・腸内常在菌
- ボツリヌス菌(C.botulinum)
- ウェルシュ菌(C.perfringens)
- 破傷風菌(C.tetani)
- クロストリジウム・デフィシル(C.dificile)・・・菌交代症
- 酪酸菌(C.butyricum)・・・ミヤBM、ビオスリー
- グラム陽性無芽胞(通性)嫌気性桿菌
- ラクトバシラスorラクトバチルス属(Lactobacillus)・・・乳酸菌
- アシドフィルス菌(L.acidophilus)・・・カルピスのL29乳酸菌、レベニン
- カゼイ菌(L.casei)・・・ヤクルト菌(シロタ株)
- ガセリ菌(L.gasseri)・・・雪印のLG乳酸菌
- デルブリュッキ菌(L.delbrueckii)
- ラクトバチルス・ブレビス(L.brevis)
- ラクトバチルス・ヘルベティカス(L.helveticus)
- ラクトバチルス・ライヒマニ(L.leichmannii)
- ラクトバチルス・パラカゼイ(L.paracasei)・・・キリンのKW乳酸菌
- ラクトバチルス・プランタルム(L.plantarum)
- ラクトバチルス・ラムノサス(L.rhamnosus)
- ファーメンタム菌(L.fermentum)
- ブルガリクス菌(L.bulgaricus)・・・明治ブルガリアLB81
- ロイテリ菌(L.reuteri)
- プロピオニバクテリウム属(Propionibacterium)
- キューティバクテリウム属(Cutibacterium)・・・アクネ菌
グラム陽性無芽胞(偏性)嫌気性桿菌
グラム陰性球菌
グラム陰性桿菌
- グラム陰性好気性桿菌(GNR:Gram-Negative Rods)
- グラム陰性(通性)嫌気性桿菌(GNR)
- グラム陰性(偏性)嫌気性桿菌
その他
- 抗酸菌
- 放線菌
- スピリルム
- スピロヘータ
- 非定型菌
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