カンピロバクター属(Campylobacter)

カンピロバクター・ジェジュニ(C.jejuni)

  • グラム陰性のらせん形をした細菌で、微好気的(酸素が少ない環境を好む。酸素濃度3~10%)です。これらは動物の腸内に自然に存在し、特に家禽の腸内でよく見られます。
  • 人間への感染は通常、汚染された食品(特に鶏肉)、未処理の乳製品、汚染された水を介して起こります(感染性食中毒)。また、感染した動物との直接的な接触による伝播もあり得ます。
  • 感染による主な症状には、下痢(しばしば血便を伴う)、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐が含まれます。症状は通常、感染後2日から5日で現れ、数日から一週間程度で自然に改善することが一般的です。
  • まれに、Campylobacter jejuniの感染が原因で関節炎やギラン・バレー症候群などの神経系の合併症を引き起こすことがあります。
  • 整腸剤と経口補水液の対症療法でも治るが、抗生物質を使用する場合は、マクロライドかニューキノロン系を使用する。

カンピロバクター・コリ(C.coli)

  • ジェジュニが主に鶏肉なのに対して、コリは鶏肉以外の豚や牛などからも分離されることがあります。
  • ジェジュニと似たような症状(下痢、腹痛、発熱など)を引き起こすが、ジェジュニの方が一般的なため、陰に隠れる形になる。

カンピロバクター・フェタス(C.fetus)

  • 主に家畜から分離されますが、野生動物やペットからも見つかることがあります。人間への感染は比較的まれですが、牛肉や羊肉の生産プロセスに関連して発生することがあります。
  • 症状は他の二つと同じ。

細菌の種類一覧

グラム陽性球菌

  • グラム陽性球菌(GPC:Gram-Positive Cocci)
    • ブドウ球菌属(Staphylococcus)
      • 黄色ブドウ球菌(S.aurens)
      • 表皮ブドウ球菌(S.epidermidis)
      • 腐生ブドウ球菌(S.saprophyticus)
    • レンサ球菌属(Streptococcus)・・・腸内常在菌。ホモ
      • A群溶血性レンサ球菌(S.pyogenes)・・・溶連菌
      • B群溶血性レンサ球菌(S.agalactiae)
      • C, G群溶血性レンサ球菌(S.dysgalactiae ssp.equisimilis)
      • アンギノサス(S.anginosus)
      • コンステラータス(S.constellatus)
      • インターメディウス(S.intermedius)
      • 肺炎レンサ球菌(S.pneumoniae)・・・呼吸器
      • ミティス(S.mitis)
      • サングイニス(S.sangulnis)
      • サリバリアス(S.salivarius)
      • ウシレンサ球菌(S.bovis)
      • ミュータンス(S.mutans)
      • サーモフィルス菌(S.thermophilus)・・・乳酸菌
      • フェカリス菌(S.faecalis)・・・乳酸菌
    • 腸球菌属(Enterococcus)
      • フェカリス菌(E.faecalis)・・・ホモ(乳酸)
      • フェシウム菌(E.faecium)
    • ラクトコッカス属 (Lactococcus)
      • ラクトコッカス・ラクティス(L.lactis)・・・ホモ(乳酸)
    • ペディオコッカス属(Pediococcus)・・・ホモ(乳酸)
    • リューコノストック属 (Leuconostoc)・・・ヘテロ

グラム陽性桿菌

グラム陰性球菌

グラム陰性桿菌

その他

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