ビタミンK

主に植物が作るビタミンK1(フェロキノン)と菌が作るビタミンK2(メナキノン)に分けられます。納豆は納豆菌が作るんでVK2ですね。

VK2は腸内細菌でも作られるため、抗生物質によって腸内細菌叢が乱れるとビタミンK不足に陥る可能性があります。

作用 欠乏症 過剰症 必要量
(経腸栄養)
必要量
(静脈栄養)
血液凝固能維持、骨形成 出血傾向、新生児メレナ、特発性乳児ビタミンK欠乏症 溶血性核黄疸(未熟児) 120μg 1mg

新生児は胎盤を通じて十分なビタミンKを得ることが出来ない上に、母乳にはビタミンKが少ないため、母乳栄養の乳児はビタミンKが欠乏しやすい。そのため、新生児のビタミンK欠乏症を予防するために、出征直後、生後1周目、生後1か月の3回のビタミンK(メナテトレノンシロップ)の内服が推奨されている。

ビタミンKは脂溶性ビタミンであるので、胆汁分泌が低下している場合には、吸収されにくい

ビタミンK製剤

  • グラケー、ケイツー(メナテトレノン)

ビタミンKの作用

ビタミンKは還元されて還元型ビタミンKとなり、15の血液凝固因子の内、(2、7、9、10)因子の前駆体のグルタミン酸残基をγカルボキシル化して活性本体のγカルボキシグルタミン酸とすることで血液凝固反応に関与します。

ビタミンKの吸収には胆汁酸が必要なことから肝臓の悪い人は注意です。

欠乏は出血、過剰は呼吸困難、皮膚水疱等。


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